こんにちは、茨城県古河市でホームページ作成代行とウェブ集客サポートをしているシェアリッチ株式会社の阿久津です。
今回は集客できるホームページを作るコツとして、『トップページで動画やスライドショーを多く使うとホームページの表示速度が遅くなる』というお話をします。
ホームページを見た時に、トップページに動画やスライドショーがあると、インパクトが大きかったり、見栄えがして「カッコイイ」「オシャレ」と思う人は多いと思います。
私もホームページを作り始めた頃はそうでした。
ホームページを運営する方も、見る人がオシャレ、カッコイイ、可愛いと思ってもらえるものにしたいと考えるのも自然です。
ですが、ホームページの顔(玄関)とも言えるトップページに、動画やスライドショーを使えば使うほど、ホームページが表示される時の速度が遅くなります。
ホームページの表示速度が遅いと何がダメか?
ホームページの表示速度が遅いとダメな主な理由を見てみましょう。
【表示速度が遅い場合の主なデメリット】
- 見る人がストレスに感じる
- 検索順位が下がる
ホームページを運営する上で、どちらも致命的とも言えるデメリットと言えます。
詳しく見てみましょう。
見る人がストレスを感じる
表示速度が遅いと、ホームページを見る人がストレスを感じると言われています。
あなたがあるホームページを見つけて開いたら、表示されるまでに時間がかかって「遅いな、まだかな」と感じたことはありませんか?
私も表示速度が遅いとストレスに感じて、閉じてしまったり、他のホームページを探したりします。
実際に、表示速度が遅い場合に、どれくらいの悪影響があるかを調べたデータがあります。
例えば、ホームページが正しく表示される(画像などの読み込みが終わる)までの速度が1秒だったとします。
そこで、トップページに動画やスライドショーを入れた場合に表示速度が下がった場合の影響がこちらです。
1秒から3秒に低下→見る人がホームページを去る割合が約30%増加
1秒から5秒に低下→見る人がホームページを去る割合が約90%増加
1秒から6秒に低下→見る人がホームページを去る割合が約100%増加
つまり、表示される速度が6秒遅くなると、100%近くの人があなたのホームページを見るのをやめてしまうということになります。
せっかく良い内容のホームページでも、表示速度が遅いために、魅力が伝わる前に見る人がホームページを去ってしまうは非常にもったいないですよね。
もちろん、名の知れた大企業など有名なホームページでは、見る人も正しく表示されるまで待ってくれるかもしれません。
しかし、まだ世間にあまり認知されていないホームページでは、表示速度が遅いというのは死活問題です。
検索順位が下がる
見る人がストレスを感じて、ホームページを去ってしまうと、自然と検索順位が下がってしまうことになります。
検索順位を決めているグーグルは、それぞれのホームページの価値を決める様々なデータを集めています。
その中でも、ホームページを見る人が去ってしまう割合(直帰率)と、ホームページを見ている時間の長さ(滞在時間)を検索順位のひとつの目安としています。
表示速度が遅く、ホームページを去ってしまう人が多いと、グーグルからの評価が下がって、結果的に検索順位も下がるということに繋がります。
検索順位が下がってしまうと、当然あなたのホームページを見てもらえる機会が減ってしまいます。
ですから、定期的にホームページの表示速度がどれくらいか知っておく必要があるのです。
ホームページの表示速度の調べ方
表示速度を調べるのにおすすめなのが、Googleが提供している「Google PageSpeed Insights」です。

上の赤枠のところに、調べたいURLを入力して「分析」をクリックすると、表示速度についての様々な結果が分かります。
ちなみに、表示速度の基準はこちらです。
速度(0~100) | 内容 |
---|---|
0~49 | 遅い(改善すべき) |
50~89 | 普通(改善の余地あり) |
90~100 | 速い(問題なし) |
少なくとも表示速度が普通である「50以上」はキープしたいところです。
例として、動画を多く使っているホームページの表示速度を見てみましょう。
動画を多用しているホームページの表示速度の例
Google PageSpeed Insightsでは、パソコンでホームページを見た時と、モバイル(携帯電話)で見た時の表示速度が分かります。
一般的に、モバイルの方が数字が低くなる傾向です。
ただ、今はスマホで検索する人が多いので、モバイルでの表示速度が遅いのはかなり問題と言えます。
まずはパソコンでの表示速度がこちら。
パソコンで40

パソコンでの表示速度は「40」と遅いという判定でした。やはり動画をトップページで多く使うと、遅くなってしまうのが分かります。
次にモバイルを見てみましょう。
モバイルは危険水域の10

なんと、モバイルでの表示速度は「10」で、かなり遅いという判定でした。
今回例に挙げたホームページは、知名度のある会社のものでしたので、このくらい遅くても大きな問題にならないかもしれません。
しかし、知名度のない会社やお店のホームページで、今回のように「遅い」という結果が出たら、知名度が上がるまではトップページで動画などを使うのは控えた方が良いと言えます。
まとめ
今回は、トップページに動画やスライドショーを入れると、ホームページの表示速度が遅くなるというお話をしてきました。
ホームページを初めて作る人にとっては、トップページに目立つ動画やスライドショーがあるのは魅力的に思うかもしれません。
しかし、ホームページにアクセスが集まるようになるまでは、動画などで派手さを求めるのではなく、記事の内容で勝負した方が良いと言えます。
表示速度の大切さは意外と知らない人が多いので、これからホームページを作る人、すでにホームページを持っている人は気をつけてくださいね。