茨城県古河市でホームページ制作と作成サポートをしているシェアリッチ株式会社では、これから会社やお店のホームページやブログを自分で作ろうと思っている方に向けて、ホームページやブログの作成講座を公開しています。
会社やお店を経営している方で、まだ自社のホームページやブログを持っていない場合に、コロナ禍に様々な点でオンライン化が進み、今後はこれまで以上にホームページを持っていた方が良いというお話を下記の記事に載せていますので、よろしければ参考にしてください。
この講座では、WordPress(ワードプレス)を使用したホームページやブログを自分で作る手順が書かれていて、初心者でも一から学ぶことができるように、ステップごとに順番に解説しています。
商売をしている方以外で、個人の趣味、サークル活動など非営利目的でホームページやブログを運営したい方にも参考になる内容となっています。
ホームページを現在持っていない方で、時間に余裕があり、ホームページ運営の基礎を学びたいという場合は、時間はかかるかもしれませんが、自分でホームページを作ってみてください。
また、すでにホームページやブログを作っている方でも、抜けている部分がないかチェックできる内容となっています。
もし、ホームページを自分で作成してみて、行き詰ったり、質問が出てきた場合は、有料にはなりますが、弊社ではホームページ作成のサポートも行っております。
サポートをもっと詳しく知りたいというお客様は下記よりご確認ください。
それでは、実際にホームページを作るために必要な準備から見ていきましょう。
WordPressを使用したホームページ作成の準備

パソコンを使用できる環境さえあれば、実はホームページ作成の準備は大きく分けて、次のたった3つで済んでしまいます。
【HP作成の3つの準備】
- レンタルサーバーの契約
- ドメインの取得
- WordPressのインストール
この3つが準備できたら、あとは「WordPress」の使い方を覚え、使いこなしていくことで、誰でも自由に簡単にホームページやブログを作っていくことができます。
ホームページ作成は「一戸建ての我が家を建てる(作る)」とイメージするとわかりやすいですね。

■ホームページ作成に必須のもの
- WordPress:自由設計の家
- サーバー:インターネット上の土地
- ドメイン:インターネット上の住所
WordPressという家を、インターネット上の土地であるサーバーに建てて、その住所がドメインという構図です。

WordPress環境の構築
それでは、準備が整ったら、これから実際にホームページを作っていきましょう。
WordPressでホームページを作るためには、全部で次の6つのステップが必要です。
- WordPressとは何か
- レンタルサーバーの契約
- 独自ドメインの取得と設定
- WordPressのインストール
- WordPressへログイン
- WordPressで常時SSLの設定
まずは、「WordPressとはどういうものなのか」について解説していきます。
ステップ1. WordPressとは何か
WordPressとは、ブログや会社などのホームページの作成、運営が簡単にできる無料のソフトウェアです。
パソコンからインストールさえすれば、誰でも無料で利用できます。
WordPressの特徴はこちらです。
WordPressの特徴
- 世界シェアNo.1の無料ソフトウェア
- 他のソフトウェアと比べて自由度が高い
- 豊富なデザインやテーマを備えている
WordPressは日本はもちろん、世界シェアNo.1の誰もが無料で利用できるソフトウェアです。
また、他のソフトウェアに比べ、自由度が高いと言われています。
例えば、建売や賃貸住宅に比べ、規定やしばりがない、自由設計の家をWordPressとイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
さらに、豊富なデザインやテーマを備えています。たくさんのデザイン、道具、材料を有しているイメージをしてください。
Amebaブログ、はてなブログなど有名な無料ブログもあります。しかし、規定や縛りが多く、自由度に劣るため、WordPressをおすすめします。
続いて、レンタルサーバーの契約を解説しましょう。
ステップ2. レンタルサーバーの契約

まず、レンタルサーバー会社からサーバーを借りる契約をします。こちらは有料の契約となります。
サーバーとは、インターネット上の「土地」のようなものです。持ち家を建てるために、まず土地を探すイメージです。
インターネットで「レンタルサーバー」と検索すると、たくさんの会社がヒットしてきます。
その中でも、「エックスサーバー
」、「ロリポップ!
」、「さくらのレンタルサーバ
」、「お名前.comレンタルサーバー
」、「ConoHa WING
」5社が有名で人気があります。
それぞれ特徴がありますので、自分に合ったものを選びましょう。
サーバー | 特徴 |
---|---|
エックスサーバー | 機能・性能重視。多くのアクセスに対応。迷ったらこれ! |
ロリポップ! | コスパ重視、安い、初心者向け |
さくらのレンタルサーバ | コスパ重視、安い、老舗 |
お名前.comレンタルサーバー
![]() | お名前.comドメインとセットでかなりお得 |
ConoHa WING
![]() | 機能・性能重視、早さ(速度)を求めるならこれ! |
おすすめのレンタルサーバー、サーバーの契約方法は下記の記事を参考にしてください。
ここでは、「エックスサーバー」を選択して説明していきます。次に、独自ドメインの取得と設定を見ていきましょう。
ステップ3. 独自ドメインの取得と設定

つぎに、ドメイン販売会社から、独自のドメインを取得します。ドメインの取得も有料(単年払いか、複数年払いの選択可)になります。
ドメインとは、インターネット上の「住所」(例:東京都港区六本木1-1-1)のようなもの。
土地を買った後、住所を取得するイメージです。これも、インターネットで簡単に取得できます。
また、一度取得すると変更できず、再取得するしかありません。そのため、事前に使いたい名前をしっかりと考えておくことをおすすめします。
インターネットで「ドメイン取得」と検索すると、たくさんのドメイン販売会社がヒットしてきます。
有名で人気があるのは、「エックスドメイン
」「ムームードメイン
」「お名前.com
」などです。
ドメインを取得するには、2つの方法があります。
ドメイン取得の2つの方法
- 契約したサーバー会社のドメインを取得
- 契約したサーバー会社と別の会社のドメインを取得
契約したサーバー会社のドメインを取得する方法
1つ目は、先に契約したレンタルサーバー会社が運営するドメイン販売会社で、独自ドメインを取得する方法です。
例えば、レンタルサーバーを「エックスサーバー」と契約して、ドメインは同じ系列の会社である「エックスドメイン」を取得するというものです。
取得の仕方や設定が簡単なので、初心者でも安心です。ただ、選ぶ会社によって少し高くつくこともあるので気をつけてください。
サーバー会社とドメイン取得をセットでおすすめなのが下記になります。
契約したサーバーと別会社のドメインを取得する方法
2つ目は、契約したレンタルサーバーの会社とは関係のない(異なる)ドメイン販売会社で取得する方法です。
安いドメイン会社を選ぶことができますが、ドメイン取得後、ドメインを契約したサーバーと関連づけるためのネームサーバーの設定が必要になります。
■ネームサーバーの設定について
ネームサーバーの設定は、それほど難しいものではありません。
ここで簡単にネームサーバーの設定の手順をご紹介しましょう。
設定手順
- ドメインを取得した会社の管理画面にアクセスする
- 「取得したドメイン名」を「どのレンタルサーバーで利用するか」という紐づけ作業をする
上記の2つなので、慣れてしまえば簡単です。
しかし、初めて自分でホームページを作成する場合は、契約したサーバー会社でドメインを取得した方が設定が簡単でおすすめです。
この契約したレンタルサーバーの会社とは関係のないドメイン販売会社で取得する方法は、初心者向けではなく、すでにホームページやブログを作ったことのある中級者以上に向いています。
いずれにしても、ドメインは「会社名」「ブログの名前」など、サイトの内容を簡潔に表した英数字で、覚えやすくわかりやすいものにしましょう。
ドメイン取得のコツ、おすすめのドメイン会社、ドメイン取得の方法、ドメインをレンタルサーバーに設定する方法は下記の記事をご覧ください。
続いて、WordPressのインストールについて見ていきましょう。
ステップ4. WordPressのインストール

サーバー(土地)とドメイン(住所)を取得したら、つぎにインターネットで「WordPress」を検索、ダウンロード、インストールします。
契約したサーバーによっては、レンタルサーバーの管理画面からWordPressを簡単に自動インストールすることができるものもあります。
例)「エックスサーバー」「ロリポップ!」など
WordPressをインストールすることで、ホームページを作る準備が整います。
家を建てるにあたり、「自由設計が得意な工務店と契約した」イメージです。
手動でWordPressをインストールする場合、インターネットで「WordPress」と検索すると、「WordPress.org」「WordPress.com」の2つがでてきます。
ここで使用するのは「WordPress.org」の方です。
間違えないように注意しましょう。
WordPressのインストールには、少し時間がかかります。(数分~長くても1時間程度)インストールの設定には、以下の項目があり、それぞれ入力します。
- 「URL名」:
- 「ブログ名」:決まっていれば入力する。後からでも変更できる。
- 「ユーザー名」:WordPressへのログイン時に必要となる。覚えられるもの、特定されにくいものにする。
- 「パスワード」
- 「メールアドレス」
- 「データベース」:「自動でデータベースを生成する」にチェックを入れる
入力後インストールが完了するには、30分~1時間程度かかる場合があります。インストールが完了すると、登録された内容が表示されます。
どれも大切な情報ですので、メモに控えておくなどして、忘れないようにしましょう。
ここで、「サイトURL」と「管理者ページURL」について簡単に触れておきます。
2種類のURLについて
- 出来上がったホームページ(不特定多数の人が実際に閲覧するサイト)
- 管理者ページURL(実際のホームページ作成など、作業に使う管理サイト)
サイトURLというのは、私たちが普段インターネットで検索した時に出てくるサイトのURLのことです。
いわゆるアドレスバー(下記赤枠)に表示されるURLです。

管理者ページURLは、実際にホームページ作成に使う時のURLになります。こちらについては、次に説明するWordPressへのログインで出てきます。
WordPressの詳しいインストールの方法は、下記の記事を参考にしてください。
続いて、WordPressへログインする方法を解説します。
ステップ5. WordPressへログイン
WordPressにログインするためには、まず自分がインストールしたWordPressのサイトの管理者ページURLにアクセスする必要があります。
アクセスしたら、「ユーザーIDまたメールアドレス」と「パスワード」を求められますので入力しましょう。

これは、WordPressのインストール時に入力した「ユーザー名(メールアドレス)」と「パスワード」です。
ログインが成功すると「ダッシュボード」という管理画面に入ります。

ここから、いよいよホームページの作成スタートです。
ダッシュボードの画面左側にさまざまなメニューが並んでおり、これらを使ってホームページを作り上げていく仕組みです。
メニューに「家を建てるための材料、道具などが並んでいる」とイメージするとわかりやすいですね。
次に、常時SSLの設定について解説していきましょう。
ステップ6. WordPressで常時SSLの設定
ログインして、まず何よりも最初にするべきことは、ホームページのセキュリティ化=SSLの設定(常時SSL)です。
「SSL化」とはURLを「http」から「https」で始める通信にすることで、通信データが暗号化されて、通信データを保護し、より安全にアクセスできるようにする設定のことを言います。
SSLを設定することでホームページ閲覧者が安全にサイトにアクセスできるということです。
SSLの設定方法
1.WordPress管理画面左のサイドバー「設定」をクリックする
2.「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」に表示されている「http」の後に「s」を加え、「https」とする
3.ページ一番下の「変更を保存」をクリックすれば設定完了
SSL化されると、画面上部のアドレスバーの表示が変わるので確認できます。
- 設定前→「保護されていない通信」
- 設定後→「🔓(鍵マーク)保護されている通信」
ただ、SSL化だけではまだ不十分です。レンタルサーバーも同様に常時SSLに設定しておく必要があります。
サーバーによっては、管理画面の「セキュリティ設定」等から「独自SSL」をクリックすると簡単に設定ができます。(例「エックスサーバー」)
エックスサーバーにおける常時SSL化の方法
ここでは、初心者でも簡単にできる「エックスサーバー」での手順を紹介します。
エックスサーバーでの独自SSL設定方法
- エックスサーバーの「サーバーパネル」にログインし、ドメインの部分の「SSL設定」をクリック
- 「独自SSL設定追加」をクリック
- 「追加する」をクリック
- 「.htaccess」をクリック
- 「.htaccess」に記述して保存し完了
画像で見ながら、詳しく解説していきますね。

「サーバーパネル」にログインして、赤枠の「SSL設定」をクリックします。

ドメイン選択画面に移動しますので、独自SSL化したいサイトで赤枠の「選択する」をクリックします。

「独自SSL設定追加」をクリックし、設定するドメインまたはサブドメインを選択し、「確認画面へ進む」をクリックしてください。
そして、追加するをクリックすれば独自SSL化が完了しました。
最後に、常時SSL化をします。
「サーバーパネル」の赤枠の「.htaccess編集」をクリックして、常時SSL化するドメインを選択するため、「選択する」をクリックします。

続いて、下記の赤枠の「.htaccess編集」をクリックし、.htaccessに、次のコードを追加します。
【追加するコード】
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
そして、「確認画面へ進む」をクリックしてください。

最後に、「実行する」をクリックして常時SSL化が完了です。

その他のサーバーの常時SSL化の方法
ちなみに、「ロリポップ!」など、他のサーバーを利用している場合は、以下の通り3つの手順が必要になります。
- サーバー(例「ロリポップ!」)でSSLの設定を行う
- 「WordPress」でSSLの設定を行う
- 「.htaccess」で常時SSLの設定を行う
ここまでが、WordPress環境の構築についてです。
続いて、WordPressの中身の作成に移っていきましょう。
WordPressの中身の作成
セキュリティ設定等が済んだら、いよいよWordPressを使って、実際のホームページを作成します。
ホームページは、以下の順序で作成していきます。
- 7.テーマの選択
- 8.トップページの設定
- 9. サイドバーやフッター等の設定
- 10.メニューの設定
- 11.その他のWordPress初期設定
まずはテーマの選択から見ていきましょう。
ステップ7. テーマの選択
テーマとは、ホームページのデザインのテンプレートのことです。
テーマは、1から自分で作り上げることもできます。
ですが、たくさんのデザインや機能を備えたWordPressのテーマを扱うサイト(無料、有料)がありますので、そこから気に入ったものを選ぶ方が一般的ですし、何より初心者には簡単です。
テーマは、家の建築に例えると「家の外観をどうするか」というイメージですね。
窓の少ないコンクリート打ちっぱなし、カラフルでおしゃれな洋風建築、無駄を省いた和風建築、細部に使い勝手の良い機能性重視の家などのように、好みとニーズに合ったものを選びますよね。
それと同じように、「写真を多く取り入れたい」「動画をたくさん入れたい」「ブログ形式で作りたい」」など、ホームページのイメージに合わせ、それにマッチしたデザイン、機能を備えたものを選びましょう。
WordPressで使えるテーマは、大きく分けると無料のテーマと有料のテーマの2種類に分けることができます。
テーマの分類
- 無料テーマ
- 有料テーマ
2つの特徴を表にまとめました。
無料テーマ | 有料テーマ | |
---|---|---|
費用 | 無料 | 高い |
表示速度 | 遅い | 速い |
SEO | 弱い | 強い |
デザイン | 乏しい | 優れている |
機能 | 乏しい | 豊富 |
カスタマイズ | 難しい | 簡単 |
情報量 | 少ない | 多い |
サポート | 少ない | 多い |
初心者でお金をかけたくない方は、無料テーマをおすすめします。
しかし、無料テーマは初期費用がかからない反面、使い始めるとデザインが良くない、機能が乏しい、表示速度が遅いなど、費用面以外はデメリットが多いです。
ですから、最初からある程度クオリティーの高いサイトを作りたい方は、有料テーマを選びましょう。
まずは無料テーマから詳しく解説しますね。
無料テーマ
無料テーマは以下の2種類あります。
2種類の無料テーマ
・無料で使える「公式テーマ」から選ぶ
・外部(無料テーマサイト)から新たにインストールする
■無料で使える「公式テーマ」から選ぶ
無料で使える「公式テーマ」から選ぶとは、最初からWordPressに登録されている(初期設定されている)無料のテーマを選ぶことです。
これは、WordPressをインストールすると、全ての方々が使用できるテーマです。
無料のテーマのインストールの手順は以下になります。
インストール手順
1.WordPressダッシュボード「外観」の「テーマ」をクリック
2.表示されたテンプレートからテーマを選択
3.「有効化」をクリック
続いて、WordPressに最初から登録されていない無料テーマを、外部の無料テーマ制作サイトからインストールする方法を見ていきましょう。
■外部(無料テーマサイト)から新たにインストールする
WordPressの無料テーマを作成しているサイトがあります。
外部サイトからインストールするおすすめの無料テーマについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
これらのサイトから、気に入った無料テーマを無料でダウンロードします。
今回は無料テーマで人気の高いLION MEDIAを例にダウンロードしてみましょう。
【無料テーマのダウンロードの例】
LION MEDIAのサイトで、下記の「無料ダウンロードのページへ」をクリックします。

続いて、無料の会員登録をします。ユーザー名とメールアドレスを登録すると、ログインできるようになります。

もう一度LION MEDIAのダウンロードページに行きます。
そして、「無料テーマ-ダウンロード」をクリックすれば完了です。

ダウンロードしたテーマは、WordPressで反映すれば使用できるようになります。
WordPressでのインストール手順は下記です。
【インストール手順】
- WordPressダッシュボード「外観」の「テーマ」をクリック
- 新たにテーマをインストールするため、画面上方にある「新規追加」をクリック
- 「テーマのアップデート」をクリック
- 「ファイルを選択」ボタンを押して該当するテーマを選択
- 「今すぐインストール」をクリック
- 「有効化」をクリックして完了
初心者の方にはやや分かりにくいので、画像で説明しますね。
ダッシュボードの「外観」の中から「テーマ」をクリックします。

そして、赤枠の「新規追加」をクリックしてください。
続いて下記の画像の赤枠の「テーマのアップロード」をクリックします。

続いて、下記の「ファイルの選択」から先程ダウンロードした無料テーマ(zip形式)を選びます。

選んだら「今すぐインストール」をクリックしてください。

インストール後に、「有効化」をクリックすれば完了です。

無料テーマは、気軽に始められることから、WordPressで初めてブログやホームページを作成する方には向いています。
ただし、慣れてくると、無料テーマでは物足りなってくるのも事実です。無料テーマで不満が出てきたら、有料テーマの導入も考えてみましょう。
有料テーマ
一般的に無料テーマに比べ、有料テーマの方がSEOの強さ、表示速度の速さ、デザイン性の高さ、機能の豊富さ、サポートの手厚さなど多くの点で優れています。
ただ、有料テーマは種類が多過ぎて、どれを選んで良いか分からないという方も多いでしょう。
有料テーマを選ぶ時は、あなたが希望する用途に合ったテーマを選ぶようにしてください。
例えば、お堅いコーポレートサイトに向いているテーマ、飲食店やサロンに向いているテーマ、通販に向いているテーマなど、様々な種類があります。
有料テーマのダウンロードや、WordPressでのテーマのインストール方法は、先程無料テーマで解説したやり方を参考にしてください。
【重要】「親テーマ」と「子テーマ」
これまで説明してきた「テーマ」は、一般に「親テーマ」と言われるものです。
WordPressのテーマの中には、「親テーマ」と「子テーマ」というものがあります。(「親テーマ」とは「子」に対して「親」と呼んでいると思ってください)
「親テーマ」と「子テーマ」で覚えておくべきことは下記です。
役割 | |
親テーマ | 本体で必須。最初にインストールしたら、編集(カスタマイズ)しない方が良い。 |
子テーマ | 本体(親テーマ)に属するもの。編集(カスタマイズ)には必ずこちらを使用する。 |
「子テーマ」とは、通常のテーマ(「親テーマ」)と組み合わせて使う編集(カスタマイズ)用のテーマです。
「カスタマイズ」とは、製品や商品に対し、ユーザーの好みに合わせて、見た目や機能、構成などに手を加え、作り変えることを言いますよね。
身近なところでは、パソコンのデスクトップの背景や色、アイコンなど、それぞれの好みでカスタマイズしている方が多いのではないでしょうか。
それをイメージするとわかりやすくなるかもしれません。
■WordPressのテーマを「カスタマイズする」具体例
- 文字やスタイルを変更する
- サイドバーに広告を入れる
- フッターにメニューを入れる
など、他にもいろいろあります。
自分のホームページの見やすさ、使い勝手に合わせ、必要な機能を入れたり、文字や色などを変えるといったことが代表的な例です。
それぞれについては、後の項目で説明いたします。
「親テーマ」と「子テーマ」は別でインストールすることでわかるように、別ファイルですが、紐づけされています。
そのため、子テーマで編集した内容が親テーマに反映され、それが実際のサイトに表示される仕組みです。
「親テーマ」をカスタマイズしてはいけない理由
テーマも一般的なソフトウェアと同じように、機能向上や不具合の修正などのためにアップデートやバージョンアップ(変更や改訂)を行います。
親テーマをカスタマイズしてしまうと、テーマをバージョンジョンアップした時、初期化され、これまでカスタマイズしたものがまた消えて元(いちばん最初の状態)に戻ってしまいます。
それまでコツコツとカスタマイズしてきたものがすべてパー。
また1から作り直すことになってしまうのです。
しかし、子テーマで編集(カスタマイズ)していた内容は、親テーマがバージョンアップされても別ファイルとして残っていますので、そのまま引き継ぐことができるというわけです。
親テーマの出番は、バージョンアップされる時だけです。
大惨事にならないためにも、子テーマを使ってカスタマイズするということが大切なのです。
2.サイトのカスタマイズは必ず「子テーマ」を使用する
3.「親テーマ」の出番はアップデート(バージョンアップ)時のみ
このような理由から、「親テーマ」同様に「子テーマ」もインストールする必要があります。
前述の方法で「親テーマ」をインストールした後、「子テーマ」も同様にインストールします。
多くのテーマサイトには「親テーマのダウンロード」「子テーマのダウンロード」と分かれていますので、それぞれをアップロードし、使えるようにする必要があります。
「子テーマ」のフォルダ名は、「●●●●_child」という表示になっている場合が多いのでわかりやすいです。
子テーマがないテーマもあります。その場合は、自分で作ることになるわけです。
はじめてホームページを作成するなど不慣れな場合は、あらかじめ「子テーマ」が用意されたテーマを選ぶようにしましょう。
続いて、トップページの設定のお話をしていきます。
ステップ8. トップページの設定
「トップページ」とは、サイトにアクセスしたとき、いちばん最初に目に入るページのことです。
ホームページの第1印象を与えるもので疎かにできません。
トップページの内容が乏しいと、せっかくアクセスしてくれた訪問者があなたのサイトから離脱してしまう可能性が高くなります。
例えば、お店の入り口である玄関をイメージしてみるとわかりやすいですね。
お客さんがお店の玄関まで辿り着いたとします。
しかし、玄関には看板もなければ、メニューや料金も書かれておらず、何のお店か一目では分かりません。
すると、お客さんは次のような印象を持つはずです。
「入ってみたいけれど、何のお店かわからない」
「メニューも見当たらないし、ここで買うのは心配だなぁ…」
こうなってしまうと、最後には「この店なんだかよくわからないから、別の店に行こう」と出て行ってしまいますよね。
これでは、せっかく足を運んでくれたお客さんをみすみす逃してしまうことになります。
ホームページにおけるトップページにも同じことが言えるのです。
閲覧者が他のサイトに行ってしまわないためには、トップページの役割を理解することが必要です。
トップページの役割
トップページには主に3つの重要な役割があります。
- 閲覧者が一目でどういう会社やお店か理解できる
- 閲覧者がサイト内をスムーズに移動して利用できる
- お得な情報や最新のお知らせ等を掲載して効果的な宣伝をする
この役割を意識してホームページを作ることが必要です。
ひとつずつ見ていきましょう。
一目見てどういう会社・お店か分かる

まず、トップページを閲覧者が一目見て、どういう会社やお店か理解してもらうことが大切です。
理想的なトップページは、シンプルであり、かつ必要な情報だけを載せて閲覧者が快適に利用できるというものです。
メニューや価格表を載せていなかったり、画像や文字が少なかったりと、必要な情報を載せていないと、閲覧者を不安にさせてしまいます。
反対に、余計な情報をごちゃごちゃと載せ過ぎても、かえって分かりにくくて閲覧者のストレスになります。
サイト内をスムーズに移動して利用できる
閲覧者がサイト内をスムーズに移動できることも大切です。
サイト内で分かりやすい表示や導線づくりをすることで、閲覧者が必要な情報へストレスなく利用できるようになります。
例えば、あなたがインテリアの専門店をホームページで運営しているとします。
そこに、レザーの二人掛けのソファーを購入しようと、お客さんがあなたのサイトに訪れました。
トップページを一目見て、上部のメニューバーから「ソファー」のカテゴリーが見つかりました。

「ソファー」をクリックすると、「2人掛けソファー」がありました。

そして、商品の詳細や価格がしっかりと書かれていて、「カートに追加」などのボタンを配置すれば、お客さんは決済まで非常にスムーズに向かうことができます。

これが分かりやすい表示と導線づくりです。
お得な情報や最新のお知らせ等を掲載した効果的な宣伝
トップページの目立つ場所に、お得な情報や最新のお知らせ等を掲載すると、良い宣伝になります。
例えば、「期間限定50%セール」、「新作商品のご案内」などのバナーや記事は、閲覧者の購買意欲に繋がります。

このような宣伝箇所は、閲覧者の目に留まりやすいトップページ上部にあると効果的です。
できれば定期的に更新して、リピーター獲得へと繋げてください。
これらの3つの役割とポイントを理解した上で、トップページに掲載されている情報がよく吟味され、必要最低限の要素にまとめられていると、訪問者がすぐにサイトから離れることはありません。
さらに、「もう少し知りたいな」と思ったとき、次に求めている情報にスムーズにアクセスできるつくりになっていれば、自然と長い時間滞在してくれることになります。
「はじめての閲覧者が目的の情報に迷わずにたどり着けるかどうか」がカギになります。
また、デザイン性を重視しすぎて、肝心なところが疎かにならないよう注意が必要です。
「誰に」「何を」「どのように伝えるのか」を意識し、「見やすさ」「わかりやすさ」「利用しやすさ」を考えて作成するようにしましょう。
ここまで、トップページの役割をお伝えしました。
続いて、トップページの具体的な設定の解説に入っていきます。
トップページの実際の設定に行く前に、WordPressで記事を作成するための基本のひとつである、「投稿と固定ページの違い」を知っておきましょう。
投稿と固定ページの違い
WordPressの管理画面で記事を作成する場合、「投稿」と「固定ページ」の2種類があります。
どちらも記事を作成できるのは同じですが、特徴と違いを理解して使い分ける必要があります。
「投稿」の特徴
「投稿」は、投稿した順番に時系列に沿って表示されます。
また、投稿した記事を「カテゴリー」や「タグ」で分類したり、一覧表示(アーカイブページ)ができます。
「投稿」で作成したたくさんの記事が、カテゴリーやタグによって分類できたり、時系列で一覧として表示できるため、1つの投稿からたくさんのページに繋がるのが大きなメリットといえます。
「固定ページ」の特徴
「固定ページ」は、時系列に関係なく自由に表示することができます。例えば、表示したくない記事は、表示しないことも可能です。
ここが、「投稿」との大きな違いです。
また、2つ以上の固定ページを利用して親子関係が作ることができます(ページの階層を作ることができる)。
例えば、【親】として固定ページで「会社案内」を作るとします。
次に、【子】(【親】の下の階層)として、「会社概要」「沿革」「企業理念」「代表者挨拶」などの固定ページをそれぞれ作ります。
最後に、【親】を「会社案内」、【子】を「会社概要」「沿革」「企業理念」「代表者挨拶」としてページの階層を作ることで、独立したページ同士を関連づけることができます。
【親】「会社概要」
―【子】「会社概要」
―【子】「沿革」
―【子】「企業理念」
―【子】「代表者挨拶」
「投稿」と「固定ページ」の特徴と違いについてお伝えしました。
なぜ「投稿」と「固定ページ」の特徴や違いをお伝えしたかというと、トップページを設定すると時に、大きく分けると「投稿」でトップページを設定する方法と、「固定ページ」でトップページを設定する方法の2つあるからです。
トップページは「投稿」か「固定ページ」で設定する
「投稿」でトップページを設定 | 「固定ページ」でトップページを設定 |
---|---|
時系列に沿って表示される | 時系列に関係なく表示させることができる |
カテゴリーやタグで分類できる | ページの階層を自由に作ることができる |
一覧表示ができる | ページが独立している |
ブログ向き | 会社やお店のホームページ向き |
「投稿」で設定する方法、「固定ページ」で設定する方法のどちらを選ぶかは、それぞれの特徴を活かして、あなたのホームページやブログに合う方を選んでもらえればOKです。
「投稿」でトップページを設定
WordPressの多くのテーマは、「投稿」でトップページを作る(初期状態で投稿した記事を新しいものから順番にトップページに表示する)仕組みになっています。
これは多くのWordPressテーマが、「ブログ型」のデザインで設計されており、ブログが定期的に更新されることを前提とした作りになっているからです。
そのため、トップページの表示は記事を投稿する度に変わることになります。
ブログとして利用する場合や常にトップページに最新記事を表示したい場合は、こちらを利用すると良いでしょう。
例えば、「新着情報」「ニュース」「商品ページ」などです。
投稿した順番に表示されていくので、最新の記事がトップに来ます。反面、表示したくない記事も時系列で表示されてしまうというデメリットがあります。
時系列で表示したくない場合は、次に紹介する「固定ページ」でトップページのを行ってください。
実際の設定方法を見ていきましょう。
■設定方法
- ダッシュボードの「設定」→「表示設定」をクリック
- 「ホームページの表示」で「最新の投稿」が選択されていればOK
画像を使って解説しますね。
ダッシュボードの「設定」で「表示設定」をクリックします。

「ホームページの表示」で「最新の投稿」になっていればOKです。

上記のように設定方法は簡単です。
ただ、誤って「固定ページ」が選択されている場合は、「最新の投稿」を選択しなおしてください。
基本的には何も手を加えなくても「最新の投稿」が選択されていますので、確認の意味での作業になります。
「固定ページ」でトップページを設定
「固定ページ」でトップページを設定するのは、時系列に関係なく、好きなように自由に表示させたい場合に効果的です。
「ブログ型」でなく「サイト型」で会社のホームページとして作成する場合など、トップページに常に「会社概要」「お問い合わせ」「アクセスマップ」など固定して表示したい場合は、固定ページの編集を利用すると良いでしょう。
頻繁な情報の更新が必要のない会社やお店のホームページに向いています。
「固定ページ」でトップページを設定すると、ページが独立しているので、表示させたい記事のみをこちらの好きなように自由に表示することができます。
続いて、具体的な設定方法を見ていきましょう。
「固定ページ」で設定する場合は、2段階の方法を取ります。最初に「固定ページ」を作成し、次に作成した固定ページをトップページに設定するという手順です。
■設定方法
1)「固定ページ」を作成する
- ダッシュボードの「固定ページ」→「新規追加」を選択
- 「ページタイトル」の入力
- 本文に表示させたい内容を入力
- 最後に「公開」をクリック
2)「作成した固定ページ」を「トップページに設定」する
- ダッシュボード→「設定」→「表示設定」をクリック
- 「ホームページの表示」で「固定ページ(以下を選択)」にチェック
- ホームページ:」で一覧から1)で作成した固定ページのタイトル」を選択
- 画面下の「変更を保存」をクリック
画像を使って解説しますね。
まずは、固定ページを作成するので、ダッシュボードの「固定ページ」で「新規追加」をクリックします。

「ページタイトル」の入力と、「内容」を入れていきます。

ちなみに、このタイトルは公開されるものではないので、例えば「トップページ」など作成者自身がわかりやすいものにしましょう。
入力を終えたら、「公開」をクリックします。
続いて、先程作成した固定ページを、トップページに設定していきます。ダッシュボードの「設定」で「表示設定」をクリックします。

「ホームページの表示」で「固定ページ(以下を選択)」にチェックをし、先程作成した固定ページのタイトル(例 会社概要)を選択し、最後に「変更を保存」をクリックすれば完了です。

これで、「投稿」または「固定ページ」を使った、トップページが完成します。
管理画面いちばん上の「サイトの表示」をクリックして反映されたかどうか確認してみましょう。
完成したトップページのレイアウトは、WordPressの機能を使って変更する(カスタマイズ)ことも可能です。
しかし、慣れない初心者にとっては少々ハードルの高い作業になります。
WordPressのテーマには、前述したように「ブログ型」だけでなく「サイト型」もあります。
「サイト型」テーマの多くは、トップページの表示内容を固定化するための機能を備えており、目的に合ったデザインやレイアウト設計になっています。
それらのテーマでは、設定項目に合った文章や画像などを準備さえすれば、簡単に見栄えのよいトップページを作ることも可能です。
ですから、できるだけ自分のイメージに合ったテーマを選ぶことが、初心者が苦労せず作成するポイントといえます。
続いて、サイドバーやフッター等の設定についてです。
ステップ9. サイドバーやフッター等の設定
WordPressをインストールした初期状態では、画面に表示される内容はシンプルなものになっています。
そこで、サイトの表示を自由にカスタマイズするために必要な作業として、「サイドバー」や「ヘッダー」「フッター」を設定します。
この設定作業には「ウィジェット」と呼ばれる機能を使います。ここで、それぞれの用語解説をしておきましょう。
用語 | 意味 |
---|---|
サイドバー | Webサイトなどの左端や右端に配置された縦長の表示・操作領域のこと。 操作メニュー、補助的な情報に加え、 広告などの表示に用いられることが多い。 |
ヘッダー | Webページ などで、画面の上部に定型の情報を表示する領域のこと。 |
フッター | Webページ などで、画面の下部に定型の情報を表示する領域のこと。 |
ウィジェット |
WordPressのサイトで、サイドバーやヘッダー、フッター内にはめ込み、表示することで便利に使えるさまざまな機能(パーツ)のこと。例えば、「カテゴリー」や「SNSのアイコン」「投稿一覧」「カレンダー」「画像」など。 |
サイトの閲覧者にとって、見やすい、検索しやすい、使いやすいサイトになるよう効果的にウィジェットを使うことが大切です。
利用されるウィジェットには、次のようなものがあります。
【利用されるウィジェットの例】
エリア | 利用されるウィジェット |
---|---|
サイドバー | 最新投稿、人気記事一覧、アーカイブ、お問い合わせ、カテゴリー、プロフィールなど。 |
ヘッダー | ホームページのロゴ、問い合わせ先、主要コンテンツへのメニュー、カテゴリーなど。 |
フッター | 定型文、所在地情報、クレジット、リンクリスト、お問い合わせなど。 |
ウィジェットは、どこに入れなければならないという決まりはありません。
自由にカスタマイズできるので、思い通りにデザインすることができます。
しかし、サイトの閲覧者にとって、見やすい、検索しやすい、使いやすいサイトになるよう効果的にウィジェットを使うことが何よりも大切です。
実際に、ウィジェットを用いたサイドバーやヘッダーなどを設定する方法を解説していきましょう。
3つの設定方法
- ドラッグ&ドロップする方法
- 選択して追加する方法
- 「ライブプレビューで管理」から設定する方法
設定方法には、使用するテーマによって、ドラッグ&ドロップする方法と、選択して追加する方法、「ライブプレビューで管理」から設定する方法の主に3つあります。
ドラッグ&ドロップが分からない方は下記をご覧ください。
マウスの操作のひとつ。
一般的に、移動させたい文字列や画像・ファイルの上で「左ボタン」を押したまま、マウスポインタを目的の場所まで移動させ(ドラッグ)、移動できたら「左ボタン」を離す(ドロップ)という操作。
それでは、まずはドラッグ&ドロップの方法の手順から解説しますね。
- 「外観」→「ウィジェット」をクリック
- 「ウィジェット」→使いたい機能を見つける
- ②で選択した機能を直接画面右側のはめ込みたい「エリア」にドラッグ&ドロップする
分かりにくいので画像で解説しますね。
今回は、【THE THOR(ザ・トール)】というテーマを使ってウィジェットで「サイドバー」を設定していきます。
「外観」から「ウィジェット」を選択します。

「ウィジェット」の画面に移ったら、左側の赤枠から、自分の選びたいものを決めます。
例として、一番下の[THE]人気記事を「サイドバーエリア」にドラッグ&ドロップしていきます。

「[THE]人気記事」を左ボタンを押しながら、右側の「サイドバーエリア」に移動させて、左ボタンを離せばOKです。

これで、「サイドバーエリア」に「[THE]人気記事」という機能を表示させることができました。
他に表示させたい機能があれば、同じ手順で行ってください。続いて、ウィジェットを選択して追加する方法です。
選択して追加する方法
- 「外観」→「ウィジェット」をクリック
- 「ウィジェット」→使いたい機能をクリックする
- ②で選択した機能を追加したい場所(例「サイドバーエリア」「フッターエリア[中央]」など)を表示されるエリア一覧から選択
- 「ウィジェットを追加」をクリック
こちらも先程のドラッグ&ドロップの方法と基本的には同じで、「ウィジェット」の中から、「サイドバーエリア」や「フッターエリア」などを選び、表示させたい機能を選択します。
最後に「ライブプレビューで管理」から設定する方法を見ていきましょう。
「ライブプレビューで管理」から設定する方法
- 「外観」→「ウィジェット」をクリック
- 「ウィジェット」→「ライブプレビューで管理」をクリックする
- 「サイドバーエリア」など機能を追加したい場所を一覧から選択
- 追加したい機能をクリック
ウィジェット画面を表示するまで同じ手順で進め、画面上方にある「ライブプレビューで管理」をクリックし、そちらの画面から設定します。
こちらは画像を使って説明しますね。使用テーマは、先程と同じ【THE THOR(ザ・トール)】です。
まずは、「外観」の「ウィジェット」から、「ライブプレビューで管理」をクリックします。

次に、機能を追加したい場所を選びます。今回も「サイドバーエリア」を例にします。
「サイドバーエリア」をクリックしてください。

「サイドバーエリア」をクリックして、「ウィジェット」を追加を再度クリックしましょう。

すると、右側に使用できる機能が現れますので、例として「[THE]人気記事」をクリックします。

そうすると、無事に「サイドバーエリア」に「[THE]人気記事」が追加されました。

「ライブプレビューで管理」から設定する方法は、実際の画面を見ながらできるので、初めてや慣れない場合は、よりイメージがはっきりし、わかりやすいのでおすすめです。
ウィジェットは、追加だけでなく、編集、並べ替え、停止、削除も可能です。
イメージに合わせ、これらの作業を繰り返すことで便利な機能が追加され、オリジナルの画面表示になります。
今回紹介した3つの方法で設定しても、選んだテーマや追加するプラグインによって使えるウィジェットは異なります。
ここで、プラグインの説明をしておきましょう。
前述したように、WordPressはインストール後の初期状態ではシンプルな機能のみとなっています。選んだテーマごとに使えるウィジェットは違います。
そこで、必要に応じ、サイト作成に足りない機能を個別に追加できるツールを「プラグイン」といいます。
様々なプラグインを駆使してサイトを自由にカスタマイズし、機能を充実させることができるメリットがある一方で、サイトが重くなる(表示速度が遅くなる)などのデメリットもあります。
インターネットで検索すると「おすすめのプラグイン」がたくさん出てきます。しかし、プラグインはやみくもに追加せず、本当に必要かよく考えて追加するようにしましょう。
プラグインに関しては、下記の記事を参考にしてください。
次は、メニューの設定です。
ステップ10. メニューの設定
WordPressには、メニューを作成する機能があります。
多くのサイトのトップページのタイトルの下や、画面上部に「HOME」「トップページ」「会社情報」「事業内容」「アクセス」「お問い合わせ」「ブログ」などといった項目が並んでいますが、そちらがメニューです。
ここでのメニューは、サイトの訪問者がサイトにアクセスした後、さらに知りたい求める情報へと案内する役目を果たすものです。「ナビゲーションメニュー」とも呼ばれます。
メニューの作成手順を見ていきましょう。
メニューの作成手順
- メニューに表示する固定ページを作成しておく
- メニューに表示するページを選択する
- 選択したページを並べ替える
- メニューを表示する位置を決定する
手順の内容を詳しく説明していきましょう。
1.メニューに表示する固定ページを作成しておく
まず、メニューボタンをクリックしたときに、表示する固定ページを作っておきます。
例えば「会社案内」であれば、会社案内のページそのものを作っておくということです。
まずは、項目を考えてください。例えば、「HOME」、「会社案内」、「製品情報」、「アクセス」、「お問い合わせ」などです。
続いて、それぞれの項目を固定ページで作成します。
固定ページの作成方法については、「ステップ8.トップページの設定」内で説明していますので、そちらを参考にしてください。
固定ページを作成したら、実際にメニューを作っていきます。
2.メニューに表示するページの選択
メニューの作り方は下記になります。
【メニューの作り方】
- 管理画面→「外観」→「メニュー」を選択
- 画面中央にある「メニュー名」に入力
- 画面右の「メニューの作成」ボタンをクリック
- 画面左側の「固定ページ」欄に、先に作成済みの固定ページ名が並んでいるので、メニューに入れたい項目にチェックを入れる。
- 「メニューに追加」をクリック
- 画面中央「メニュー構造」欄に、チェックを入れた固定ページが表示される
それでは、実際に画像を見ながら解説しましょう。今回も【THE THOR(ザ・トール)】というテーマを使用して解説します。
まずは、管理画面の「外観」で「メニュー」を選択します。

次に、「メニュー名」を決めます。
例として、「HOME」のメニューを作りました。

赤枠内の「メニュー名」に「HOME」と入力し、「メニューを作成」をクリックします。
次に、「HOME」に追加する固定ページにチェックを入れます。
メニュー構造が先程作成した「HOME」であることを確認し、作成した固定ページから、追加したい項目にチェックを入れてください。

追加したい項目にチェックを入れたら、「メニューに追加」をクリックします。
画面中央「メニュー構造」欄に「HOME」と表示され、先程追加した項目がメニューに追加されていることを確認します。

問題がなければ、最後に「メニューを保存」をクリックすれば完成です。
メニューを作成した後で、表示する順番を変更したいという場合を見てみましょう。
3.選択したページを並べ替える
メニューに追加されたメニュー項目は、追加された順番に設定した場所に表示されることになります。
ただ、好みに合わせて順番を入れ替えることもできます。
必要に応じ、メニュー構造欄に表示された固定ページをドラッグ&ドロップで並べ替えてください。
または、「メニュー構造」に並んだそれぞれの項目名の右に固定ページ「▼」印がありますので、クリックして移動させましょう。
表示された固定ページは、項目をクリックしたまま右に少しずらすことで、階層を作ることもできます。

例えば、上の画像のように「会社概要」の副項目として「事業内容」を表示させることも可能です。
メニューが多すぎるとかえって見づらくなることもありますので、スッキリさせるには、階層を使うことをおすすめします。
表紙させたい場所が決まったら、「メニューを保存」をクリックしてください。
並べ替えは、設定後も何度でも簡単に変更できます。
続いて、メニューを表示する位置を決めます。
4.メニューを表示する位置を決定する
作成したメニューをサイト画面上のどの場所に表示するかを決めます。
まず、画面下部の「メニュー設定」の「メニューの位置」に表示されている項目の中から選びます。
複数箇所に表示したい場合は、複数チェックを入れる。選択できる項目は、使用するテーマによって異なります。
今回は、例として「ヘッダーエリア」に表示させましょう。

最後に、画面右下の「メニューを保存」をクリックしてください。
以上が、メニュー作成の基本手順です。続いて、その他のWordPress初期設定を解説します。
ステップ11. その他のWordPress初期設定
WordPressをインストールしたら、まず初期設定をしていきます。
設定は後からでもでき修正も可能ですが、必要な設定は必ず記事を書く前に行っておきましょう。
初期設定をすべき理由は下記の通りです。
初期設定を行うべき理由
- SEO対策
- セキュリティの強化
- 記事作成の効率化
順番に解説していきますね。
【SEO対策】
初期設定をするとSEO対策になります。
SEOとは 「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略。
作成したサイトを関連する検索ワードで検索結果に上位表示させ、検索者にページを見つけてもらう機会を増やすための対策です。
SEO対策をしていないと、記事を書いても多くの人に読んでもらうことができません。
【セキュリティの強化】
初期設定はホームページのセキュリティの強化にも繋がります。
WordPressは世界中で利用されており、ユーザー数も多いシステムです。ですが、初期状態ではセキュリティがやや弱いといわれています。
スパムや悪意ある第三者からの攻撃を防止する対策は、自分のサイトを守るだけでなく、他のユーザーに影響を与えないためにも、初期設定を必ず先にしておく必要があります。
【記事作成の効率化】
初期設定をすると、記事作成の効率がアップします。
記事作成後の設定変更は、初心者には少々専門的になり、思いがけずサイト全体に不具合を起こしてしまう可能性もあります。
先に初期設定を行っておくことで、これらの面倒な作業を避けることができます。
続いて、初期設定を行う項目を解説しましょう。
初期設定を行う項目
- 一般設定
- 投稿設定
- 表示設定
- ディスカッション設定
- メディア設定
- パーマリンク設定
初期設定を行う項目は上記の通りです。
まずは一般設定から見ていきましょう。
■一般設定
一般設定では、以下の項目の設定を行います。
【一般設定の項目】
- サイトのタイトル
- キャッチフレーズ
- WordPressアドレス(URL)
- サイトアドレス(URL)
- メールアドレス
- メンバーシップ
- 新規ユーザーのデフォルト権限グループ
- サイトの言語
- タイムゾーン
- 日付のフォーマット
- 時刻フォーマット
- 週の始まり
1.サイトのタイトル
サイトのタイトルは「ステップ4.WordPressのインストール」で説明しましたので、すでに入力されているはずです。
サイトのタイトルのポイントは、「短く」「シンプル」「覚えやすい」の3つです。
もう1度確認してみましょう。
2.キャッチフレーズ
キャッチフレーズは、サイトの概要を説明するものです。
テーマによっては、画面上に表示されない場合もあります。
3.WordPressアドレス(URL)と4.サイトアドレス(URL)
「WordPress アドレス (URL)」、「サイトアドレス (URL)」の2つは、前述の「ステップ6. WordPressで常時SSLの設定」で設定済みのはずです。
ただ、セキュリティ上とても重要ですので、もう1度確認しておいてください。
もし「http」となっていたら、必ず「https」に変更しておきましょう。
5.メールアドレス
これも「ステップ4.WordPressのインストール」で設定済のはずです。
もし別のアドレスに変更する場合は、設定し直すこともできます。
6.メンバーシップ
WordPressを複数で管理する場合に設定します。
ご自身のみで管理するのであればチェックは入れません。
7.新規ユーザーのデフォルト権限グループ
初期設定では、権限が「購読者」となっています。
必要に応じて、変更してください。
WordPressは複数運営も可能です。
会社や団体のホームページなど、担当を決めて複数名で作成、運営する場合など、権限に応じてアクセス機能を制限することができます。
管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 閲覧者 | |
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公開(自身の記事) | 〇 | 〇 | 〇 | ||
公開(すべての記事) | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ユーザー管理 | 〇 | 〇 | |||
サイトの各種設定 | 〇 |
ユーザー権限の設定方法をお伝えしましょう。
ホームページのダッシュボードの「管理画面」→「ユーザー」→「新規追加」で追加することができます。
ユーザーを追加し、必要事項を入力し、権限を選択します。一度設定した権限も後から変更できます。
8.サイトの言語~12.週の始まり
サイトの言語~週の始まりまでは、初期設定のままで特に問題はありません。
必要であれば、表示に従いお好みで設定し直してださい。
以上が一般設定の説明でした。
どの設定も入力が終了したら、必ず画面最下部の「変更を保存」をクリックしてください。
保存を忘れると、せっかく行った設定が変更されませんので注意しましょう。
■投稿設定
投稿設定では、記事投稿や固定ページの投稿に関する設定をすることができます。
記事を投稿する際に個別に設定できますので、そのままにしていて問題ありません。
■表示設定
表示設定では、トップページに表示する内容を選ぶことができます。
「ホームページの表示」については、前述した「ステップ8.トップページの設定」で、設定済みのはずです。
その他の項目については、特別手を加えなくても問題ありません。
ひとつ注意が必要なのは、「検索エンジンでの表示」についてです。
ここにチェックを入れると、せっかく作成したサイトもGoogleやYahoo!などの検索サイトでいくら検索しても見つからなくなってしまいます。
間違えてチェックを入れることのないようにしてください。
■ディスカッション設定
ディスカッション設定とは、主に「コメント」「通知」「プロフィール」の設定です。
そのままにしていても特に問題ありません。
お好みによって変更してください。
■メディア設定
画像サイズに関する設定です。基本的には、初期設定のままで問題ありません。
記事作成(投稿)時に画像を挿入する際、オリジナル画像そのままの「フルサイズ」に加え、設定した3サイズ(サムネイル、中、大)から選ぶことができます。
この3サイズから選択することで、サイト上の画像サイズを統一することができます。
■パーマリンク設定
パーマリンク設定は、初期設定の中でも、必ず記事作成前にしておくべき大事な設定です。
パーマリンクの設定を間違えると、検索エンジンからの評価が下がったり、外部サイトからのリンクが無効になるなどのデメリットがあるからです。
パーマリンクの設定に関しては、下記の記事に詳しく書いてありますので、参考にしてください。
以上がWordPressの中身の作成でした。
ホームページを初めて作る方には、設定する項目が多くて大変だったかもしれません。
ただ、どれもがホームページを運営する上で基本的なものですので、焦らずひとつずつ進めてください。
最後に、WordPressの中身を作成する上で参考になる記事を載せておきます。
WordPressの中身の作成に役立つ記事
WordPressの中身を作成する時に役立つ記事を載せています。
参考にしてください。
WordPressのテーマ
Google Analyticsの設定
サーチコンソールの設定
サイトマップの作成
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